施設案内

施設概要

本市では、環境未来都市にふさわしい「都市と自然との共生するまち」を目指し、「響灘・鳥がさえずる緑の回廊創成事業」を進めています。

その中核的な取組みとして、響灘地区にある廃棄物処分場跡地に、自然創成となる日本最大級の広さ41haの響灘ビオトープが誕生しました。

市民が生物多様性に配慮しながら自然とふれあえる魅力ある自然環境学習拠点です。

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ネイチャーセンター

ネイチャーセンター響灘ビオトープに生息する生き物の紹介や生物多様性に関する情報発信など、自然環境学習の拠点となる施設です。自然環境の保全に取り組む市民・NPO等の活動拠点としても活用できます。

ネイチャーセンターはビオトープに同化するように、屋根に植生基盤を設置し、鳥や風が運ぶ種子の発芽により自然な屋上緑化となるようにしています。また、トップライトや大きな窓による自然採光、壁面緑化や緑のカーテン、太陽光発電設備(5.5kw)など自然の力を多く活用しています

野鳥観察施設

湿地部の野鳥を観察する施設であり、湿地部と淡水池の2箇所に設置しています。野鳥が逃げないように、小窓から観察します。

砂れき地

絶滅危倶種(VU)のコアジサシが営巣できるように、雑草を抑制し水はけを良くするため約1haの面積に、礫層の上に砂層を設け、表面に貝殻を散布しています。

近年コアジサシは全国各地でその数が減ってきています。響灘埋め立て地でも以前にはコアジサシの営巣する姿が確認されていました。響灘ビオトープではコアジサシを呼び戻すための試みとして、コアジサシの営巣環境づくりを行なっています。

営巣地(砂れき地)の面積は約1ha。植物の繁茂抑制と水はけの良い地盤を確保するために、れき層と砂層(表面)で構成しています。コアジサシが飛来し巣作りを行えるように、コアジサシの営巣地の環境に似せて、地表面に貝殻の散布などを行なっています。コアジサシの繁殖期は4月下旬~7月頃です。

ミサゴポール

準絶滅危倶種(NT)のミサゴは突出した樹木や鉄塔など周辺が開けた場所に巣を作る習慣があります。このため、高さ7mの柱の先端に、直径2mの龍状の架台を設置し、その中にケヤキの剪定枝を固定し、枯れ草を敷き詰めています。

平成24年1月にミサゴのための人口巣「ミサゴポール」の設置作業を行いました。巣台は籠状の架台にケヤキの剪定枝を固定し、その上に枯れ草をお椀型に敷き詰めています。籠部分の直径は約2m。ミサゴが中で過ごす姿を想像しながら、ふかふかの巣台を完成させました。

ミサゴは周囲より突出した樹木や鉄塔、海岸の崖や岩の上など、周辺が開けた場所に巣をかける習性があります。巣台は自然界でのミサゴの営巣状況や先進例などを参考に、7mの柱の先端に固定されています。ミサゴの求愛、営巣期は2月中旬~4月頃です。

エントランスゲート

エントランスゲートエコタウンの㈱エコウッドで製造された廃木材と廃プラスチックを混合したリサイクル素材の「エコM
ウッド」を使用しています。天然木の風合いを持ちつつ、経年劣化が少なく、長期間使用後も粉砕・再生することで繰り返し使用できます。

観察デッキ

湿地に生息する生き物を観察する水上デッキです。水生昆虫や植物など間近で観察することができます。

湿地およびその周辺を含めた環境は、水域と陸域の2つの異なる環境を結びつける場所であり、その境界部には連続的な生き物の移りゆきができます。

そのような場所の連続的な多様に変化する環境はメダカのように水中に生きる生き物や、トンボなどのように生活史の中に水中、陸などを必要とする昆虫や、両生類など、またそれらを捕食する昆虫や鳥など多種多様な生き物が生活するとても重要な場所です。

見晴らし台

周辺より5mほど高く、警灘ビオトープの全体41haを見渡せる場所です。ミサゴポールやコアジサシの営巣地となる砂礫地を観察できます。

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