ビオトープって?

生命の「bio」と場所を表す「topos」の合成語で、多くの生き物が生息する空間のことです。

周辺の環境とは明らかに区別される場所、生態系が成り立つ最小限の区域を指します。

響灘ビオトープでは、廃棄物の埋め立て後に出来たデコボコの地形が、湿地や淡水池、草原などの多様な環境を生み、そにさまざまな生物が生息するようになりました。

烏が運んできた卵がかえり、メダカが誕生したり、砂礫に卵を産み繋殖するコアジサシなど希少な生き物のいのちの循環が見られました。また、ベッコウトンボやチュウヒなど希少な生物も見られました。

そこで、当初の計画を見直し、覆土方法を工夫して整備することにしました。

通常、廃棄物埋立地は、平らに覆土をしなければなりません。

しかし、デコボコの環境をそのまま残すため、地形を変えないよう一定に50cm覆土し、さらに、希少生物の出現時期を避けて、数年にわたり小分けして整備を行いました。

その結果、生物の移動ルートを確保することができ、生き物の楽園・ビオトープを守ることができたのです。

響灘ビオトープができるまで

  • 昭和55年度 埋立開始 廃棄物処分場として造成
  • 昭和61年度 第1区画埋立完工
  • 昭和62年度~ 現状保全
  • 平成16-21年度 基盤整備(覆土)「廃棄物処理法」に基づき、廃棄物を土で覆う覆土作業を実施
  • 平成17年度 「響灘・烏がさえずる緑の回廊創成基本構想」策定
  • 平成19年度 港湾計画の変更 緑地に変更
  • 平成22年度 仮オープン 月1回エコツアー実施
  • 平成22-24年度 園内整備事業に着手 本格オープンに向けネイチャーセンターや園路等を整備
  • 平成24年10月6日 本格オープン

響灘ビオトープができるまで

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