響灘ビオトープだより vol.21
◆ビオトープを彩る、美しい羽
現在、響灘ビオトープの園内にはチョウトンボが飛んでいます。
チョウトンボとは...、その名の通り蝶々のようなヒラヒラとした羽をもつ美しいトンボです。
羽の色は青紫色で光沢を持ち、写真に収めると玉虫色に輝きます。
体長は30~40mmほどと小さめ。
例年6月中旬ごろから響灘ビオトープにも姿を現します。
そして、今年も羽化を始めました。
美しいチョウのように私たちの目を楽しませてくれるチョウトンボですが、
その美しさが仇となることも......。
一般的なトンボに比べ、羽がヒラヒラと目立ちすぎるため
小鳥や、大型のトンボによく捕食されてしまうんです...。
羽がチョウのような形状なので、
飛ぶスピードも、もちろん他のトンボより遅めです。
この美しくてユニークなチョウトンボは、
今の時期から7月くらいまで響灘ビオトープで飛んでいます。
是非写真を撮りに来てくださいね。.゚☆★
◆鳥の卵
響灘ビオトープに広がる湿地と草原では、
連日小鳥たちの愛のさえずりが聞こえています。
湿地に自生するヨシの穂先では、
準絶滅危惧種に指定されているオオヨシキリのオスたちが
「ギョギョシ、ギョギョシ!!ギョギョシ、ギョギョシ!!」と
↑(僕のところにお嫁に来ませんかっ!!と叫んでいる)
一生懸命メス鳥たちにアピールを続け...、
草原地帯に目を移せば、
ヒバリやセッカの大合唱 ∩(´∀`)∩
低層の草原に巣をつくり、親鳥たちはヒナにせっせと餌を運んでいます。
そんな、小鳥たちの楽園のような響灘ビオトープ。
先日、常連のお客様より
「園内にこんなものがありました」
とお知らせをいただきました。
確認してみると...、
あっ、卵。
割れている。
早速図鑑で確認したところ、これはヒクイナという小鳥の卵。
★☆★☆ヒクイナ(緋秧鶏)についての豆知識。☆★☆★
実はヒクイナという鳥、環境省絶滅危惧Ⅱ類に指定されていて、「絶滅の危険が増大している種」にあたるのです!
体の大きさはハトより少し小さいくらい。
色は背中側が緑っぽく、頭から腹にかけては赤っぽい色をしています。
5月から8月ごろにかけて主に池や川、水田などの水辺の茂みなどで、しっかりとしたお椀型の巣を作り、写真のような卵を4~9個産みます。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
この割れたヒクイナの卵はもしかしてっ、カラスにでも突かれたの...?
ということではなく、
ヒナが誕生して、不要になった卵の殻を
親鳥が巣から運び出したもののようです。
絶滅危惧種が多く含まれる、響灘ビオトープの生態系。
まさに命の営みが、いま、ここで行われているという事実に改めて気づかされますね。
◆待ちに待った!!
そうです☆夏休み!!
今年も、親子そろって自然や環境を体験できる夏休みイベントを多数ご用意しています。
昨年ご好評いただいた★「ライトトラップ&ナイトツアー」★や、
生態系を守るイベント★「ジャンボタニシ駆除大作戦」★、
毎月1度行っている★「野鳥観察会」★は、夏休み限定で早朝ツアーを開催します☆
さらに...!
夏休みの自由研究に役立つ!!
★「夏休み植物標本作成会」★
保護者のほうが夢中になっちゃう!?
★「昆虫採取・図鑑づくり」★
初開催の★「ちびっこガイド塾」★では、
小学生のお子さんに、響灘ビオトープのガイドに挑戦してもらいます!!
いずれのイベントも、普段は体験できないことばかり!!
自然や環境を学ぶことで、より大きな心をはぐくみます
日程・時間などのイベント詳細は、
このホームページ内の「お知らせ」コーナーに掲載中!!
響灘ビオトープへ直接のお問い合わせは、
☎093-751-2023
までご連絡下さい!!
皆様からのご予約、お問い合わせを心よりお待ちいたしております